気持ちの整理がつかないので文章にしよう!

ということでいつもより五億倍ぐらい散文ですよろしくお願いいたします。いや、読まなくても大丈夫です。


祖父が亡くなりました。身長があり、がっしりしていて、ユーモアがあり、いろんな人に好かれていた、厳しくも優しく真面目な人でした。海の男といわれていて、祖母はそれを支える、昔ながらの家庭だったのだろうと思います。大雨の日に「おじいちゃんクマ退治してくるから!」と言って出ていった時のことを中学まで信じ切っていた私は(実際は畑とかたんぼを見に行っていた)、おじいちゃんはヤベエ人だったんだ!と思っていたけれど、多分5~10年前ぐらいにその誤解は解け、『大雨の日にクマを狩るヒーロー』から『孫にちょっといいかっこしたくておちゃめな嘘をつくおじいちゃん』になったのだけど。

それがいつからか、「母を泣かせて苦しめるつらい存在」になってしまった。そう、老い。老いによる、せん妄という、認知症を発症した人が起こす合併症が引き起こす悪夢のような…時間…!!!


うちの祖父は、穏やかな時間と、「ヤバイ時間」を行き来しました。

例で言うと夜中起きだして「仕事に行く」とか(まだかわいい方)

おれが朝起きてなにも気づかず、昼に玄関のドア開けっ放しで水の入ったタライがドデンと置いてあるのに気づき問い詰めると、「お母さん(母か祖母か分かんなかった)が来るって」と言い張るので母に電話、「いやとりあえずドアを閉めろもう少ししたら帰るので」と昼休憩に母が帰宅するはめになるとか(この扉開けっ放しで3時間とかなってた惨状を近所の人はどう見ていたのか・・)。

その時期わたしも仕事で上司が代わりボロボロだったため、大げんかが絶えず。(ホロスコープ見たら鬼仕様のトランジットだったってワケ、トホホ~~!!!!)

シモの失敗はもう日常茶飯事になり、そこらへんで母の心もダメージ入り始め、とうとうグループホームに入って貰ったのだけど、まあそこからも5~7回施設から電話が入りやれベッドから落ちたやれ階段でこけたで6度の手術。御年90以上のジジイが何針も縫って、「1週間で退院です」とか言われる元気具合。こんなに元気でまあいつ死ぬんでしょうねと母が苦笑ぎみで喋っている中、誤嚥性肺炎を拗らせてごはんが食べられなくなり、老衰という形で息を引き取りました。

去年?おととしから?は怒涛の1年(トランジットで説明すると4室に冥王星と土星が入ったので、家に「手に負えないエネルギーのもの」と「偏屈頑固コツコツさん」が両方居たことになります、まさに!)だったのですが、大げんかしていたとはいえ身内で、二親等で、祖父と孫という関係性で、恐らく人間性のことは何も分かっていなかっただろうし、何時間もずっと喋ったりなどはしてこなかったけれど、今までいた人が居なくなるということは本当にさみしい。


去年、おととしかな?にも父方の祖父の方が亡くなったのだけど(そちらの方は祖母が元気で痴呆でもないので父方の家族と手配を進めていったため、手順などは分からなかった)、なんというか、そちらの方は何となく踏ん切りがつかず湯灌に行けなかったので、この度の母方の祖父の時は行こうと決心して行ったのだけど、やせ細ってしまって、ああ、あなたの頭蓋骨の形はこのようなものなのですねというぐらい落ちくぼんだ目と、こけた頬、血の通っていない肌のいろ、色々なものを目の当たりにして大きくショックを受けてしまい、その後湯灌で手足を洗ったり、母が親戚と「ここが手術跡で」と話していたりがぼんやりと夢のような、現実感のない時間に感じていて、そのあと、やわらかい手を握って挨拶できるのはもうこの時間だけです(ドライアイスを入れるので)、といわれて祖父の手を触りお別れをしたのだけど、物心ついてから恐らく一度も触ったことのない(記憶にない)祖父の手はやわらかくて冷たくて、その時初めて「亡くなった」ということが腑に落ちて大泣きしたというわけです。ハンカチを別のカバンに入れてたせいで無くて大変だった。ティッシュとマスクがあってよかったね(ぐじゃぐじゃの顔も隠せる!)

そしてどんなにしんどい思いをしても、くたびれさせられても、さすがに「早く死んでしまえ」とは思えなかったけども、いざ亡くなったそのとき、祖父が生まれてきて何十年も生きてきた結果みたいなのが分かるんだな、と思って、なんだか感慨深い気持ちにさせられたのと、母、パニックの状態の時、父が冷静で、「居てくれてよかった」と改めて絆を深めていたのが、なんか、良かったねと思いました その、亡くなったことに対してじゃなくて…そういうパートナーを選べていて、そして、驕ることもなく役割をきちんとこなしてくれる父で…良かったねと思って…


今まで人が亡くなる、亡くなったのに接したのは4人だけど、はっきりと印象に残り、多分一生忘れないなと思ったのは母方の祖父が初めてだと思う(自分の年齢もあるけども)。あと、人が亡くなった後の手続きの多さと葬式になるまでの流れの凄さ…


ということで法事が月末にありますが、現在は漫画も恙なく進行中です。

たまに情緒がバグっているかもしれないけど、こういったことなので許してほしいし、もしかしたら祖父母の家に行くわよって駆り出されるかもしれないし、家に残されるかもしれないし、それは分かんないけど、なるようになると思います。

見てくれた人が居たらありがとう。どんなに大好きでも嫌いでもいずれ人は死ぬし居なくなるので、自分が死ぬまでになにをしたいか真面目に考えようと思いました。

Tosora's Memo

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